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衛生管理における”手洗いの仕方”と”エアシャワーの浴び方”

著作権フリーの画像がなかったので、自分でイラストを描きました。

KenUのブログサイト(https://ikinarilarc.wordpress.com/)を画像のダウンロード元として記載していただけるならば、ダウンロードして自由に加工して使用することを許諾します。
ただし、無料ですが商用での使用と二次配布は禁止します。

手洗い残しの多い部位

クリックすると別ウインドウでダウンロード用拡大画像表示 (画像サイズ1636×882pix、 画像解像度300dpi 、 ファイルサイズ186KB)

この絵は何かというと・・・
インフルエンザ感染予防やノロウイルスなどによる食中毒予防対策として、「手を洗いましょう!」と言われていますよね?
で、手洗いの時に洗い残しが多い部分を検討したテイラーさんの論文1) をイメージ化したものです。
1) Taylor, L. J. ; An evaluation of hand washing techniques – 1. Nursing Times, 74, 54-55(1978).

シーグリーン(濃い緑色)は洗い残しが起こりやすい部位で、ターコイズ(薄い緑色)は洗い残しがやや起こりやすい部位です。

ちなみに他で示されているのはこちら↓

厚生労働省;高齢者介護施設における感染対策マニュアル(平成25年3月)(←参照リンク)より
手洗いミスの多い部位_感染対策マニュアルより←参照リンク(PDFファイル)

大日本住友製薬;医療情報サイト II.手指衛生と消毒(←参照リンク)より
手洗いミスの多い部位←参照リンク(JPEGファイル)

ユニバーサルプレコーション実践マニュアル-新しい感染予防対策-より
手洗いミスの多い部位_ユニバーサルプレコーション実践マニュアル←参照リンク(JPEGファイル)

それぞれ細かい違いはありますが、それを突き詰める意味はありません。
なぜなら、「これくらい洗い残しがあるんですよ」というのが分かってもらえれば良いのですから。

ちなみに、下二つはどちらかがパクッたようですね(笑

*

さて、前置きが長くなってしまいましたが、手洗いにはつぎの3種類があります。

1. 日常的手洗い(Social hand washing)・・・食事前やトイレ後などに日常生活で行う手洗い。

2.  衛生的手洗い(Hygiene hand disinfection )・・・食中毒、感染予防、汚染防止のために製薬・食品・医療現場などで行う手洗い。

3. 手術時手洗い(Surgical hand disinfection)・・・医療スタッフやドクターが手術の前に行う手洗い。

これまでみなさんは日常的手洗いを行っていたと思いますが、現在では厚生労働省(厚労省)が食中毒などの予防のために、一般の人やこどもにも”衛生的手洗い方法”を指導しています。

厚生労働省ホームページ,<こども向け>食品の安全(←参照リンク)より
厚労省発行 正しく知ろう!「食(しょく)」の安全←参照リンク(PDFファイル)/パンフレット(厚労省発行);正しく知ろう!「食(しょく)」の安全

その他には、世界保健機関(WHO:World Health Organization)、UKの国民保険サービス(NHS:National Health Service)が指導している衛生的手洗い方法(Hand Hygiene Technique with Soap and Water)というのもあります。

WHOホームページ,Clean hands protect against infection(←参照リンク)より
WHO 衛生的手洗いの仕方←参照リンク(PDFファイル)/how to hand wash poster

これら厚労省やWHOの衛生的手洗い方法と手洗いミスの多い部位を見比べてみると、どの手洗い動作がどの部位の洗いミスに対応しているのかということが良くわかります。

それで、
“厚労省の方法”には、指の第一関節の洗浄に効果的と思われる“WHOの方法”の5番の動作がない。
“WHOの方法”には、手首の洗浄に効果的と思われる“厚労省の方法”の7番の動作がない。
ということに気が付きました。

ということで、“WHOの方法”に手首を洗う動作(厚労省の方法)を付け加えれば完璧かと思いますので、衛生管理で規定している手洗い方法の手順を見直されてはいかがでしょうか?
実は、マクドナルド(McDonald’s)では既にそのような手順で手洗い教育を実施しています。 さすが世界のマックですね。

*

続いても衛生管理の話で、手洗いとも関連があるのでエアシャワーの浴び方について書いてみます。

食品や医薬品の工場見学に行ったことがある人は知っていると思いますが、工場に入る前に無塵服(無塵衣ともいう)というほこりが発生しない長繊維ポリエステルでできた作業服に着替えてから、手洗いをして、それからエアシャワーを浴びて作業服についたゴミを落としてから作業場に入室します。

エアシャワーというのは、HEPA(ヘパ)というフィルターでろ過された粒子を含まない清浄な空気が、壁の左右からビューっと噴き出る個室になっていて、無塵服についた髪の毛や塵埃(じんあい)などを吹き飛ばします。
トイレにある三菱ジェットタオルの全身用みたいなものですね(ちょっと違うけど^^;)。

それで、エアシャワーの浴び方を調べたところ、会社によって多少に違いはありますが大きく2通りの方法がありました。

(1)身体を1回転しながら無塵服を両手で軽く叩く動作をする方法。

(2)手を上げて身体をくるくる回転(1~3回転)する動作をする方法。

エアシャワー内でボーッと突っ立っていれば良いという訳ではないんですね。

(1)の方法は、恐らく文献2)が根拠になっているのであろうと思います。
2)竹内和男ら;クリーンルームに関する研究(その2)-エアシャワーの効果-,大林組技術研究所報 No.30(1985) ←参照リンク(PDFファイル)

身体を回転するのは、身体全体に風をあてるという意味で確かに効果的と思います。
手で無塵服を叩くのは、旧型のエアシャワーはパンカールーバーというエアー吹き出しノズルが採用されいて風の噴流が単調なので、それを補って除塵効果を向上させようというものですが、せっかく洗った手が汚染されかねない、ポンピング現象による発塵(肌着に付着しているほこりや繊維くずが無塵服の下から舞い出てしまう)が起こるという逆効果も考えられます。

叩く動作をするかどうかは、その会社の業態や作業内容や製品の要求品質などを考えて、無塵服の種類やエアシャワーを浴びる時間の組み合わせでも効果が変わってくると思いますので、よく検証してから決定したほうが良いと思います。

最近のエアシャワーは、日立アプライアンス(株)ではフラッタージェットノズルを採用し、日本エアーテック(株)ではパルスジェットノズルを採用し、噴出するエアー自身に衣服を叩く効果を持たせたものがあります。
叩く効果といっても、衣服を搖動するものなので手で叩くほどのポンピング現象は起こらないのではないかとKenUは勝手に想像しています。
このようなエアシャワーを設置している場合には(1)ではなく(2)の方法で良いと思います。

*

では(2)のエアシャワーの浴び方では、どのように手を上げたら良いのでしょうか?

米国のエアシャワーを製造販売しているLiberty Industriesでは、「rotate continuously 360 degrees, with hands on their heads as illustrated during the air shower cycle to insure contamination removal is as efficient as possible.」(手を頭にやり360°回転)と言っています。

Libertyホームページ,Air Showers – Are they worth the cost?(←参照リンク)より
Liberty airshower←参照リンク(LivertyサイトAir Shower Newsletter)

かっこいい。アメリカの映画でFBI捜査官が犯人に拳銃を向けて「手を上げて後ろを向けっ!」というシーンみたいですね(笑
でも、せっかく洗った手を頭に付けないほうが良いのでは?とも思います。

とすると、”友達の輪っ!”みたいな感じにするのが良いのでしょうか?^^
air shower pose3

日本国内のサイトを検索してみると、両手を高く上げて(ばんざいして)浴びるというのが多いようです。
air shower pose2
恐らく、どこかのセミナーとかコンサルタントの言うとおりにしているだけかと思いますが、
エアシャワー室の上のほうの壁面にはエアー噴出し口(ノズル)が無いので前腕部に風が当たりにくくなるし、背の高い人は天井に手があたってしまわないかな?と思います。

ということで、上腕をまっすぐ前に伸ばして肘を直角に曲げるポーズか、上腕を横に水平に伸ばして肘を直角に曲げるポーズが良いのではないかとKenUは思います。
air shower pose1

*

余談ですが・・・
通常細菌やウイルスは空気中を単独で浮遊するのではなく、埃に付着した状態で浮遊しています。
ファンデルワールス力という引力で引き寄せられて凝集するからです。
不織布マスクの網目は数μm(マイクロメートル)だから大きさが0.1μmのウイルスは簡単に通り抜けてしまうのでは?と考える人がいるようですが、上記の理由から数μmの粒子が除去できれば良いということになります。
また、例えば単独でウイルスや細菌がマスクを通り抜けようとしても、マスクの入り組んだ網目の中を通過中にファンデルワールス力によってマスクの繊維に吸着すると考えられます。

また、手はかなりウイルスや細菌で汚染されますから、手で唇に触れる癖のある人にもマスクの着用は効果的です。
何もしないより、マスクの着用はインフルエンザ予防に効果があるのは明らかです。

*

↓股関節が左右に広げられないのが残念^^;

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